体操女子の宮田笙子選手が喫煙と飲酒問題が発覚し、パリ五輪出場を辞退しました。
内部告発により明るみになった喫煙飲酒疑惑。
オリンピック目前に、衝撃を受けている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、宮田笙子選手の喫煙疑惑について、経緯を時系列に検証していきます。
宮田笙子が喫煙・飲酒でパリ五輪を辞退
宮田笙子選手に喫煙疑惑が浮上し、日本体操協会の事実確認の結果、パリオリンピックを辞退することになりました。
宮田笙子選手は現在19歳。
日本の法律では、2018年に成人年齢が18歳に変更されましたが、飲酒と喫煙は20歳以上のままになっています。
体操協会の行動規範には、
違法行為は行わない
日本代表チームとしての活動の場所においては、20 歳以上であっても原則的に喫煙は禁止
日本代表チームとしての活動の場所においては、20 歳以上であっても飲酒は禁止
ただし、合宿の打ち上げ、大会のフェアウェルパーティー等の場合は監督の許可を得て可能とする
などの規定があり、これらに違反したとされています。
宮田笙子選手の喫煙疑惑について、日本体操協会が本人に事実確認をしたところ認めたということでした。
【時系列】内部告発からオリンピック辞退まで
それでは、宮田笙子選手が内部告発からパリ五輪を辞退するまでの経緯を時系列で追っていきます。
7月12日:体操の女子日本代表メンバーが事前合宿のモナコへ
パリオリンピックに出場する体操の女子日本代表メンバーが、事前合宿地のモナコへ出発
出国前の羽田空港でのインタビューで宮田笙子選手は以下の通り語っています。
一番チームを引っ張らないといけない立場だと思うので、みんなで笑顔で戻ってこられるように精一杯頑張りたいと思います
7月15日:体操協会に内部告発!
宮田笙子選手に関する情報提供が、モナコで強化合宿中の現地強化本部へ入った。
7月16日:原田コーチが本人に事実確認
原田睦巳日本代表コーチが宮田選手に確認
- JOC国際総合競技大会派遣規定
- 日本体操協会代表選手の行動規範
などに抵触する疑いが生じた
7月17日:体操協会は宮田選手に一時帰国を指示
体操協会で直接確認が必要と判断し、宮田選手に帰国を指示
7月18日:宮田選手が帰国し、体操協会は事情聴取!
宮田笙子選手が7月18日の夕方モナコから帰国し、その日の内に弁護士と両親同席のもと体操協会の聞き取り調査に応じました。
すると、宮田選手は以下の内容を認めました。
- 6月末から7月始めにかけてプライベートな場所で1回喫煙
- 同じ時期に都内ナショナルトレーニングセンターのアスリートビレッジの居室内で飲酒
- 飲酒は一人でしていた
喫煙と飲酒の理由については
自分の競技目標に設定された目標に対して、数々のプレッシャーなどもあって、飲酒喫煙してしまった
との説明がありました。
7月19日:日本体操協会が緊急会見!パリ五輪辞退を発表
2024年7月19日に日本体操協会が記者会見を開きました。
日本オリンピック委員会(JOC)の派遣規定や体操協会の行動規範に反する
日本体操協会と宮田選手の話し合いを経てオリンピック出場辞退を決めた
常習性に関しては、
本人が飲酒と喫煙は1度だけと説明したので、我々はそれを信じる
今後、他の選手についても、飲酒と喫煙がなかったかを確認し、関係者に処分を下す可能性もあります。
日本体操協会の藤田直志会長からは、
宮田笙子選手だけの責任ではなく、体操協会全体の責任と認識している。
今後は宮田選手に寄り添いながら全力で将来をサポートしていく
今現地に行っている選手に対しても、協会として何らかの働きかけをしていく
との言葉がありました。
同じ質問にも何度も丁寧に真摯に答える協会上層部の姿が
印象的でしたね。。。
パリ五輪はメンバー追加なしで臨む
オリンピック団体戦予選は、登録している5人中4人が演技を行い、各種目の上位3人の得点で競います。
補欠の杉原愛子選手が繰り上がるかと思われましたが、
スポーツエントリーの期日は過ぎている
選手の入れ替えは、病気やケガの場合にドクターの証明を添えて使用するシステム
このため、今回は当てはまらなかったとのこと。
団体戦はメンバー追加なしで4人で戦うこととなります。
牛奥小羽(19歳・日体大)
岡村真(19歳・相好体操クラブ)
岸里奈(16歳・戸田市SC)
中村遙香(16歳・なんばクラブ)
補欠:杉原愛子(24歳・TRyAS)
まとめ|宮田笙子のパリ五輪辞退は内部告発から始まった!時系列に徹底検証!
今回は、宮田笙子選手の喫煙疑惑について、内部告発からオリンピック辞退までを時系列に検証しました。
一流選手のプレッシャーは、五輪に出場している選手なら誰もが持っているものでしょう。
上手にコントロールしている他競技のアスリートや先輩アスリートとの交流、専門家の配置など、メンタルをいい方向へ持っていけるような体制は必要です。
重圧を抱えるアスリートへの丁寧なサポート体制の強化を望みます。